遠方で暮らす親に介護が必要になった。
親御さんのサポートのため、「近くに自分が移り住もうか……いやいや仕事や家庭の事情でむずかしいから、親の方に引っ越しをしてもらおうか……だけどそれも現実的ではないし、住みなれた場所で生活させてあげたい。」
など、さまざまな要因や親御さんを思う気持ちから、『遠距離介護』を選択する場合があると思います。
しかし、こまめに様子を見にいくことも難しく、いざとなった時にすぐに駆けつけることのできない距離での介護に不安を持っている方も少なくないはずです。
「本当に遠方から親の介護なんてできるの?」と。
身寄りのいないお年寄りで、介護サービスを受けながら生活をされている方はたくさんいらっしゃいます。
さらに言えば今は核家族が主流で、超高齢社会の時代です。たとえ遠方でなくても、どこにも頼らずに24時間親族の誰かが介護をするのは逆に稀なケースですよね。
今はその方の心身や家庭の状況にあわせたサポートや介護サービスはたくさんありますので、遠距離からの介護でも十分に可能ですので安心してくださいね。
では、「遠距離介護」とはどのようなものなのか、
どんな介護サポートを受けられるのか、必要な準備などもくわしくお話ししていきたいと思います!
目次
遠距離介護とは?
ここでいう遠距離介護とは、言葉どおり「遠方で暮らす親の介護をすること」です。
見守りサービスや、介護保険サービスを利用しながら遠方から親御さんの生活をサポートします。
親の介護と言えば、同居をして行うイメージがあるかもしれませんが、厚生労働省の調べによると、被介護者の10人に1人は別居で介護を行っているというデータ結果が出ています。
つまり、別居での介護は珍しくないこと。
介護度が高くなるにつれて、独居やご両親だけでの自宅暮らしがむずかしくなり同居や施設への入所が必要となる場合もありますが、自宅暮らしが可能である場合、不安な部分は利用できるサービス等を活用しながら解消していきましょう。
どんな事前準備が必要?
親御さんの交友関係やかかりつけ医などを把握し、連携をとる
親御さんの交友関係を把握していますか?遠距離介護において、周囲からの協力必要不可欠となります。
いざとなったときのための見守りの体制は整えておきましょう。
近隣の方や友人へ時折様子を見にいってもらえないか声をかけておくと安心です。
また、かかりつけの医師とも小まめに連絡をとり、必要なときはすぐに対応してもらえるように必ず連携を取っておきましょう。
ただ、親御さんの交友関係がない場合もあると思います。そういった場合は、民生委員にも相談しておきましょう。高齢者の見守りのための訪問などを幅広いサポートを行っています。
見守りサービスを活用
セコムなどのセキュリティ会社などが提供する見守りサービスを活用しましょう。
家の中にセンサーを設置し、異常を感知した場合に、セキュリティ会社が対応してくれます。
その他にも、ボタン1つでガードマンが駆けつけてくれる、カメラを設置し、生活の様子を家族が確認できるもの、24時間緊急通報や、電話での健康相談など、高齢者の自宅暮らしをサポートするさまざまサービスがあります。
見守りサービスを行っているセキュリティ会社は、代表的なものでいうと、
・HOME ALSOK みまもりサポート
などが行っていますよ♪
介護にかかる費用を確認しておく
介護が必要になると、介護サービスの支払い必要となります。
毎月どのくらいの医療費や、介護サービスの料金や負担額が必要なのか。把握しておきましょう。
そのうえで親御さんにどのくらいの収入や貯蓄があるのかも確認し、どのくらいサービスの利用が可能なのか把握しておきます。
また、本人の収入だけで、医療費や介護サービスの支払うのか、家族経済的なサポートを行うのかを話し合っておきましょう。
どんなサービスや介護サービスを活用するのか見当しておく。
現在の親後さんや、今後現れるであろう日常生活においての、不安をリストアップしておきましょう。
そうすることで、その不安を解消するためのサービスを探すことができます。
たとえば、毎日の食事作り、火を使わせるのは怖い、栄養バランスの方よりが心配……という場合には配食サービスを。
1人で自宅にこもって孤独感を解消させてあげたい。認知症予防のためにも他社との交流を、という場合には通所介護サービスなど
家事全般を毎日こなすのは難しいのでは……という場合には訪問介護や家事代行サービスを活用する。
など親後さんの困りごとや不安に沿ったサービスを活用しましょう。
相談窓口へ介護の相談をする
とはいえ、どんなサービスや介護が必要であり、どのくらいの料金が必要なのかなんて、自分だけで判断するのはなかなか難しいですよね。
そういった場合、市区町村の福祉課や、地域包括支援センターなど介護の相談窓口は色々とありますので、そういった窓口などで相談したうえで決めていくとスムーズですよ。
介護についての相談窓口についてくわしく解説しているページもあわせてご覧くださいね♪↓
【介護福祉士が説明します】介護施設の探し方は?どこに相談すればいい?
まとめ
遠距離介護をするには、まず事前準備をしっかりしておくことが、今後遠距離介護をスムーズに始めることのできるカギとなります。
遠距離介護は不安もありますが、自宅介護とは違い親御さんと適度に距離を保ちつつ介護を行うことが出来るというメリットもあります。
もちろんメリットデメリットはつきもので、遠距離介護をするには、それ相応の労力や覚悟が必要となってきます。ですが、決して1人で抱え込まず、少しでも安心した生活が送れるように、さまざまなサポートを活用してきましょう♪
寒い季節になり、家の中でも暖かい靴下を履いていたいですよね。
ですが、普通の靴下ってフローリングの上などで滑りやすく、高齢の親御さんが家の中で転倒してしまわないか心配になりますよね。
そんなとき、滑り止めのついた靴下を履くのをオススメしますよ♪
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